シンプルEAT(by 堀田修 先生)
- Yasuaki Harabuchi
- 4月21日
- 読了時間: 1分
堀田修先生によるブラインドEAT法です 稀釈した塩化亜鉛溶液(0.5~1%)に浸けた鼻綿棒を,片方の鼻孔から鼻腔底に沿って這うように上咽頭後壁に突き当たるまで挿入。 2. 咽頭後壁に到達したら,様々な方向に綿棒で引っ搔くように20回ほど強く擦過する。 3. もう一方の鼻孔からも同様の処置を行う。引き抜いた綿棒に付着した血液の程度が慢性上咽頭炎の重症度の指標となる。 4. 塩化亜鉛溶液を浸した咽頭捲綿子を口腔から上咽頭に挿入。上咽頭天蓋部を含め広範に擦過する。 5. 手技のポイントは強めに,そして広範(特に天蓋部と上咽頭側壁)に擦過することで,塩化亜鉛溶液を綿棒で上咽頭粘膜に軽く塗布するだけでは十分な治療効果は得られない。なお,耳鼻科診療椅子を用いない耳鼻咽喉科医以外の医師がEATを行う場合には,患者は坐位ではなく頭位の安定が得られる仰臥位の姿勢で実施する。
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